2014(平成26)年度 園芸文化賞
瀬戸堯穗 | 長野県上伊那郡の標高700メートルを超える水田地帯において、世界で初めてりんどうの営利販売を行い、その後も毎年優秀なF1品種を多数育種、全国の半数近くを供給している。 また、生産者向けの苗生産も行っており、りんどう栽培の普及に尽力。フロリアードで同氏作出のりんどうが2期連続で金賞受賞するなど、世界的な育種家として我が国の園芸文化の発展に貢献された。 |
髙林成年 | 海外からの植物導入が容易ではなかった頃より熱帯植物関係のスペシャリストとして多数の植物の収集、導入を行うと同時に、植物園の在り方も深く探求され、在職された京都府立植物園の価値を高められた。同園園長就任時および退任後も様々な園芸団体や教育機関の要職に就かれ、正しい園芸知識の発信や後進の育成指導に努められるなど、我が国の園芸文化の発展に幅広く貢献された。 |
西川 勲 | 価格や量ではなく質を競う「ほんものの園芸作物」の供給を目指し、生産者の育成と販売者の意識改革に取り組む一方、市場の自動化や機械化など流通システムの近代化を図り、鉢物植物の流通を容易にしたことにより、九州が鉢物植物の一大生産地として飛躍的に発展した。市民が花や緑を暮らしの中に容易に取り入れられる現在のライフスタイルの確立には、同氏の力が甚大である。 |