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園芸文化賞Award

2010(平成22)年度 園芸文化賞

伊藤義治  小石川植物園に40余年に亘り文部省(現文部科学省)が認可した外国産植物の系統保存事業に関わり、世界中の多くの植物園と交流、実生からの育成栽培に汗し、普及啓蒙に尽力、大きな功績をあげた。特にオセアニア(オーストラリア他)の木本、草本の花と緑に接し広めた事は特筆すべきことと言えよう。赤道を挟んでのユニークな植物を広め、園芸文化に貢献した。後年は樹木医の資格を取得し、水戸偕楽園の梅の古木の蘇生や根津神社のツツジ科系統園の管理技術指導などを行い、多くの人々を植物・園芸好きに導き、花好きな人々の心の糧となった。
川田穣一  国立試験研究機関の研究者として、労働生産性が低く時期別出荷量と市場価格が不安定であったキク(特にスプレーギク)の切花生産の問題に取り組み、我が国特有の周年生産体系を確立することを成功させ、農業振興に直結させた。また退官後は(社)全日本菊花連盟会長に就任、国際大会での議長や品評会での多数の受賞など趣味園芸の普及にも多大に貢献され、今なお(社)全日本菊花連盟名誉会員、富山県南砺市園芸植物園名誉園長として園芸文化の発展と普及に尽力されている。
村田俊次  家業の菊花作りを手伝いながら花卉園芸に従事し、戦争により壊滅した日本の鉢物植物の流通を組織・制度化、現在の鉢物物流の基礎を作り上げ、鉢物市場の発達、整理、統合そして発展に大きな役割を果たした。また慶弔事例に於ける鉢物の使用普及、貸鉢による店舗への観葉植物導入、一般家庭での鉢物植物の入手を手軽にしたなど、現在の園芸文化の普及は氏の多大な功績によるものである。園芸関連会社や団体の活動にも積極的に関わり、(社)日本家庭園芸普及協会理事在任中には、植物委員会委員長として都内の各小学校の学校緑化の指導にあたり、教育環境の向上にも尽力された。
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