2007(平成19)年度 園芸文化賞
國重正昭 | 京都大学農学部卒業後、技官として農林水産省に入省後は久留米でツツジ・ツバキの品種改良に取り組み、クルメツツジの実証的な研究成果を学会で発表、津の試験場では花木類、砺波の試験場では球根植物の研究にも取り組み、学術的な活動を中核としながらも、「NHK趣味の園芸」等のメディアを通じ、一般の園芸愛好家にもわかりやすく園芸の楽しさを幅広く広め、家庭園芸の普及・発展に尽力された。また長年にわたり(社)園芸文化協会の評議員として、協会の運営・発展にも貢献いただいた。 |
中村辰男 | 趣味園芸家として、当初は主にサボテン・多肉植物を栽培。日本に渡来した全種を解説した「種苗ガイド サボテン・多肉植物編」を昭和40年に㈱誠文堂新光社より発行して以来、多くの出版物に関わってきた。 故平尾秀一先生に師事し、後に多くの園芸植物の育種を試み、先生の没後はその遺志を継ぎ、園芸植物の育種を中心とした「園芸ニュースレター」を創刊。たび重なる病気と闘いながらも発行を続けており、全国に500名近い育種家を擁する会の代表として、次代を担う若い育種家の育成にも努めている。内容の濃い積極的な活動を今なお続けている情熱は評価に値する。(社)園芸文化協会理事として会報「園芸文化」の編集にも携わった。 |