倉方英蔵 |
梨、栗、桃をはじめとする果樹の育種に専念され、多数の新品種を作出することで、果樹の品質向上と園芸文化の発展に多大な貢献をされた。特に「倉方早生桃」は、戦後に韓国から持ち帰られた種子から育成され、日本の桃の品質向上に大きな影響を与えるとともに、南米など海外にも普及した。また、「倉方甘栗」や早生ナシ「英理」、耐寒性に優れたビワ「源蔵」など、実用性と独自性を兼ね備えた優良品種を次々と開発し、その成果は国内外で高く評価されている。戦後の厳しい環境下でも果樹育種への情熱を持ち続けた倉方氏の努力と成果は、農業・園芸分野の発展に寄与し、多くの人々に希望と喜びを与えている。 |
矢富良宗 |
株式会社誠文堂新光社において「園芸大辞典」など数多くの園芸図書の編集に尽力されました。また、月刊誌「農耕と園芸」の編集長や農園芸出版部長を歴任し、園芸に関する知識を広く普及するための出版活動に多大な貢献を果たされました。さらに、NHKラジオやその他のメディアを通じて果樹園芸の普及に努め、専門的な知識をわかりやすく伝えることで、多くの人々に園芸への関心を深めさせました。特に、ブドウに関する専門的な著作や翻訳書の出版は、国内外で高く評価され、園芸分野の発展に寄与しています。矢富氏の長年の努力と功績は、日本の園芸文化の発展に大きな影響を与え、専門家から一般愛好家まで幅広い層に感謝されています。
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渡辺健二 |
御殿場を拠点に富士山周辺の植物の調査研究に尽力された。特に、マメザクラ(富士桜)の変異を多数発見し、それらの園芸化を推進されることで、日本の園芸文化の発展に大きく寄与した。また、富士山の天然桧林を伐採から守り、学術保護林として保存するなど、自然保護活動にも尽力。さらに、日本花の会サクラ調査研究委員として新たな学名を命名するなど、研究と普及活動を通じて地域や国内外の園芸振興に貢献された。ギボウシや寒葵、斑入り植物の収集・育種、さらに新品種の発表や展示会の開催を行い、園芸分野における新たな価値を創造し続けている。その功績は、国際的な友好促進にも寄与し、多くの人々に深い感銘を与えている。
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