小澤元之助 |
山草、シャクナゲ等趣味団体の指導者として固芸文化の発展に貢献した。山草およびシャクナゲをはじめとする植物の栽培や普及活動を通じ、長年にわたり園芸文化の発展に大きく貢献した。東京山草会では戦後の活動再開から会の発展に尽力し、副会長、名誉会長として後進を指導し続けた。また、日本ツツジ・シャクナゲ協会の初代会長として、その発展に多大な寄与し、全国各地でツツジ・シャクナゲの普及と愛好者の育成を推進した。さらに、優良種の発見や新品種の育成、山草やシャクナゲに関する著作を通じた知識の普及、海外園芸団体との交流など、多方面で顕著な業績を残した。これらの活動は国内外の園芸愛好者に大きな影響を与え、氏の卓越した指導力と情熱は、園芸文化の発展に欠かせない存在として高く評価される。 |
松平康邦 |
園芸諸団体の会長や理事を歴任し、園芸文化の向上に多大な貢献をした。東京農業大学農学部を卒業後、三井不動産での活躍の傍ら、園芸植物、とりわけ熱帯花木に深い造詣を持ち、園芸文化協会や日本クレマチス協会、日本椿協会などにおいて指導的役割を担われた。特に、日本椿協会では常務理事や会長として椿の普及と保存に尽力し、日本クレマチス協会では副会長、会長としてその発展に寄与した。また、国内外での花卉園芸視察を通じて新しい植物を紹介し、園芸家や趣味家への啓蒙を続けるなど、園芸界全体に多大な影響を与えた。その幅広い活動と功績は、園芸文化の発展に不可欠なものとして高く評価される。
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山口美智子 |
日本の女子園芸教育の草分けとして、その発展と普及に生涯を捧げた。戦前には米国ペンシルバニア州のスクール・オブ・ホルティカルチャー・フォア・ウーマンで学び、戦後は恵泉女学園にて園芸教育に従事。特に女子に対する園芸技術の指導に力を注ぎ、多くの優れた技術者を輩出した。また、園芸分野におけるゼラニウムやデルフィニウムの栽培技術の普及にも尽力され、その成果は国内外で高く評価されている。教育に生涯を捧げられたその姿勢は、女性が園芸界で活躍する基盤を築き、女子園芸教育の可能性を大きく広げた。これらの功績は、今日の日本の園芸文化において不朽の貢献として刻まれる。
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