| 荒井正十郎 |
クレマチスの改良と普及に尽力され、園芸界に多大な貢献を果たした。昭和期より「バンホーテ」や「ザ・プレジデント」を親に育種を行い、「江戸紫」「藤娘」「夢殿」などの名品を生み出した。これらの品種は国内外で高く評価され、日本のクレマチス文化の礎を築いた。また、日本クレマチス協会の設立に協力し、後進の育成や指導にも積極的に関わった。荒井氏の育成品種や保存活動は、戦時中の困難を乗り越えて継続され、その成果は現在も多くの園芸家や愛好家に受け継がれている。 |
| 増井徳三郎 |
花ウメ園芸品種の蒐集と保存に尽力し、その普及に多大な貢献を果たした。戦後10年にわたり約180種の花ウメ品種を蒐集し、さらに現在では230種にまで拡大。その増殖と保存に努め、日本の園芸文化を支える貴重なコレクションを構築した。また、氏は昭和28年に姫リンゴと国光を交配して「姫国光」を作出し、昭和42年に発表。この品種は強健で果実が長く楽しめる点で高く評価され、園芸界に新たな価値を提供した。さらに独自の「緑枝接ぎ」技術の開発により、小品盆栽の育成やピラカンサス・ローズデールの増殖普及にも寄与した。
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| 吉村幸三郎 |
各種球根植物の海外からの導入と普及に尽力し、日本の園芸界に多大な貢献を果たした。特に、チューリップ・フォステリアナやアイリス・フォンタネシー、アリウム・ギガンチュームなどの希少な球根植物を紹介し、それらの増殖と普及に取り組んだ。これにより、日本の花卉園芸の多様性が飛躍的に向上した。また、ダリアやグラジオラスの品種改良においても顕著な成果を収めている。バラ咲きダリアや「新日本」グラジオラスなどの革新的な品種を生み出し、国内外の園芸界で高く評価された。さらに、著書や執筆活動を通じて、園芸技術や植物の魅力を広く伝え、後進の育成にも尽力した。
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