2019(令和元)年度 園芸文化賞
箱田直紀 | 長年にわたりツバキ、サザンカの原種や伝統的栽培品種を多数収集し、遺伝資源・文化遺産の両面から研究に携わってきた。当初その対象は日本産のサザンカが中心であったが、のちにその範囲を中国やベトナムに広げ、とりわけ黄花系ツバキの調査研究で大きな研究成果を上げた。 また、さまざまな著述、講演等を通じ、ツバキ、サザンカと人の関わりあいや正しい知識の普及など、わが国のツバキ、サザンカ文化に大きな影響を与え、園芸文化の向上と発展に大きく貢献した。 |
広田靚子 | 日本におけるハーブ普及のパイオニアとして、TVや書籍、イベント等幅広いメディアを通じて、それまであまり知られていなかったハーブの種類や栽培、利用法について、自身の実践を基に広め、「ハーブのある暮らし」を園芸愛好家に限らず一般に根付かせた功績は大で、園芸文化の向上と発展に大きく貢献した。 |
鷲澤幸治 | 独学でダリアの栽培を始め、秋田雄和ダリア園(現秋田国際ダリア園)を開園し、そこを拠点にダリアの品種改良に取り組み、観賞性と生産性を両立させた画期的なダリアの切り花用栽培品種を数多く育成して、ダリアブームのきっかけを作り需要を拡大させた。同氏のダリアの普及に与えた影響は顕著であり、園芸文化の向上と発展に大きく貢献した。 |