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みんなの広場Minnanohiroba

「花が文化を支える柱となるためには、まず自らの教養をたかめねばなるまい。」    


 これは『園芸文化』No38(1970年(昭和45年)9月発行)のコラム「小花壇」に記されたイニシャル「K・Eさん」の言葉です。56年経った今読んでも心にズシっと響きます…というより耳が痛いです。

 「園芸は年ごとに盛んになってきたようである。10年前にくらべると、園芸店の数もふえ、つくり屋さんの名前も○○園芸というスマートなものになり、いずれもなかなかの盛況であり、この面のみ見れば、たしかに御同慶の至りといえるわけだが、はたしてこれだけでよいだろうか。(中略)園芸人という人種の多くは文学や哲学からはなれすぎてないだろうか。

 栽培技術とか、新品種を知れば一人前として扱われてるのが園芸界だが、花が文化を支える柱となるためには、まず自らの教養をたかめねばなるまい。

 今ひとつ、園芸人は、自分達同志の集まりばかり行ない、この中ではよく話をしているが、自分の属する世界以外の人との接触をさけたり、行なってもろくに話ができないような性格が強い。これでは園芸が飛躍して世間の中に入ることもできないし、他のジャンルの人が花に対してどのような考えをもっているのかも知りえない。

 今後は積極的にこの面を学び、人間社会の中での花の位置とか、園芸家の社会的地位とかを高めるため、社会園芸学を確立する仕事も、この会ですべきではないだろうか。」

 文学に精通していれば、花の魅力を多彩な言葉で表現したり、文学作品から引用した品種名をつけることも出来るでしょう。哲学に精通していれば、自分の園芸哲学を花に託すことも出来るでしょう。教養も文化も一朝一夕には高まりませんが、愛してやまない植物がより多くの人に愛される存在になるために、発信する側に「植物以外にも興味がもてる余裕」や「視野を広げる努力」などが必要、と痛感しました。   

(編集 事務局 丹羽理恵)

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