「朝顔の史料を観る会」を共催しました。
2月28日(土)、3月1日(日)、2日続けて名古屋で開催された2つのイベントに後援・共催いたしました。
2026年3月1日(日)、名古屋園芸にて「朝顔の史料を観る会」を開催し、変化朝顔研究会の皆さまをお迎えしました。第1部(10:00〜12:00)、第2部(13:30〜15:30)の二部構成で行い、のべ19名が参加されました。ほとんどの方が関東地方からお越しくださり、江戸から明治にかけての膨大な朝顔史料を前に、熱心にページを繰りながら議論を深める姿が印象的でした。
今回公開したのは、一般財団法人雑花園文庫が所蔵する朝顔関係の和本・刷物・会報類で、享保8年(1723)『朝顔明鑑鈔』から、文化・文政期の峰岸竜父による『牽牛品類図考』、与住順庵の『丁丑朝顔譜』、『朝顔水鏡』、名古屋の植木屋仙助による『尾陽風流朝顔譜』、さらに嘉永・安政期の成田屋留次郎による三部作『三都一朝』、『両地秋』、『都鄙秋興』、明治期の岡吉寿(不崩)や日新園の稿本類まで、約300年にわたる資料群です。彩色木版図、肉筆図、品種台帳、番付、会誌など、朝顔文化の広がりと変化を示す多様な史料を一堂に並べ、参加者はそれぞれの成立背景や図様の違い、名古屋ゆかりの資料の特徴などを熱心に読み解いていました。
特に、高輪其堂による朝顔図譜の自筆稿本や、成田屋留次郎の華やかな彩色図譜には多くの関心が寄せられ、江戸後期の園芸熱の高さを実感する場となりました。また、明治期の朝顔会の会報からは、近代における朝顔研究会の活動や品種管理の実態がうかがえ、参加者同士の活発な意見交換が続きました。
ご参加いただいた皆さまからは、「これほどまとまった史料を実見できる機会は貴重」「名古屋と朝顔文化の深い関わりを再認識した」との声をいただきました。今後も園芸文化協会では、歴史資料を通じて園芸文化の魅力を伝える機会を継続してまいります。
(小笠原誓)



