【江戸の園芸で遊ぶ】@名古屋 を開催しました

令和7年4月20日(日)「【江戸の園芸で遊ぶ】@名古屋」を開催しました。【江戸の園芸で遊ぶ】は30年近く名古屋園芸で開催されている大人気セミナーですが、このたび特別に園芸文化協会のためにも開講いただけることになりました。講師は当協会常務理事で園芸研究家の小笠原誓さんです。小笠原さんのお父上で、当協会元会長の小笠原左衛門尉亮軒さんが70年間収集されてきた江戸時代の和本、刷り物、浮世絵、巻物、図譜など国会図書館や博物館に行かなくては見られないようなもののなかから、今回は「江戸の春」にちなんだものを特別公開いただきました。しかも国会図書館や博物館と違い、実際に手に取ってご覧いただくことができるのです。
はじめに、それぞれの資料について、筆者や描かれた植物についてなど詳しく紹介、解説をいただきました。そのあと各自自由にご覧いただきました。昔も今も「春」と言えば「桜」。桜を描いた図譜や絵巻がいくつもあり、どれも圧巻でした。また、NHK大河ドラマ「べらぼう」の舞台、吉原の春を描いた有名な浮世絵「東都名所 新吉原五丁目 弥生花盛 全図」の実物を間近で見られ一同大興奮!連動企画の「べらぼうな花たち」にご出演中の小笠原誓さん、主人公の蔦重こと蔦屋重三郎の処女作「一目千本」の現物も特別に見せてくれました。
「(桜の)普賢象、昔は名前が違ったんですね」「どうやって保存されているのですか?」「貴重な文献に触れることができて感動しました」などなど、皆さん歴史と文化に浸り、ステキなひとときを過ごせたのではないでしょうか。
『【江戸の園芸で遊ぶ】@名古屋』は5月からは連続講座として月1回開催します。詳細は下記の通りです。
【江戸の園芸で遊ぶ】@名古屋」 募集の詳細はこちらから
参加者の方に資料を手に取ってご覧いただきました

蔦屋重三郎の処女出版『一目千本』
安永3年(1774)

『桜花図鑑』 廣瀬花陰 江戸末期