園芸文化協会は先の大戦末期の昭和19 年(1944 年)に創立され、戦乱で荒廃した国の復興から平和な社会への移り変わりと歩みを同じようにして、令和6 年(2024 年)に創立80 周年を迎えて、このたび祝う会が開催されました。当日は60 名様にご参加いただき、会場は華やいだお祝いムードに溢れました。
第1部 記念式典
冒頭、司会の須磨佳津江常務理事から協会のあゆみについての説明があり、長岡求会長の挨拶で式典が始まりました。続いてご来賓の文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課長 中安史明様、農林水産省農産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室長 大塚裕一様、国土交通省都市局公園緑地・景観課緑地環境室室長望月一彦様からご祝辞を頂戴しました。
今回、創立80 周年を記念して、これまで協会活動にご賛同いただきご支援くださった47 社の賛助会員様、特に多大なるご支援をいただいてきた株式会社サカタのタネ、タキイ種苗株式会社、株式会社ミヨシグループの3 社様、そして、長年協会の発展にご尽力いただいた三好世紀前会長と小笠原左衛門尉亮軒元会長に感謝状を贈呈しました。それぞれを代表して、横浜植木株式会社代表取締役会長渡邊秀一様、株式会社ミヨシグループ代表取締役三好正一様、園芸文化協会 三好世紀前会長に感謝状をお受け取りいただきました。
記念式典終了後、ご参加の皆様には紅梅の蕾が綻び始めた庭園へ移動していただき、記念写真を撮影いたしました。
第2 部 新作講談講披露と祝宴
創立80 周年を記念して、講談師神田あおい様による新作講談「園芸文化協会はじまりの物語」の高座が行われました。
初代会長島津忠重公爵の生い立ちから始まり、園芸文化協会の前身である花卉同好会設立から園芸文化協会創立、そして協会誌『園芸文化』が発刊まもなく没収されたときのエピソードが語られました。語りで聞くことで協会の歴史が身近に感じられて理解が深まり、大変良い講談でした。
楽しく講談を聞いた後、公益社団法人日本植物園協会会長 西川綾子様のご挨拶と乾杯のご発声で祝宴が始まり、和やかな歓談の輪ができて楽しい祝宴の時間となりました。
園芸の持つ魅力は不変で、この先も我々を癒し、楽しませてくれる存在であり続けます。園芸文化協会は、活動を通じて多くの人に園芸の楽しさと文化的価値を伝えていく役割を担っていると、改めて感じた記念式典でした。
(南場)
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